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2014年12月

2014年12月22日 (月)

北京の李先生の外務大臣表彰と祝賀会、第18回日中国際交流子供将棋大会

 12月11日に北京の日本大使館で、長年北京で将棋を普及してきた李民生先生への外務大臣表彰式が行われ、翌12日には国際交流基金主催の祝賀会があり、青野日本将棋連盟専務理事、室谷女流初段、当会理事の袴田、森本、会員の新関さんがアテンドしました。李先生の挨拶の日本語訳が外務省より入りましたので、それをお伝えします。

今回の外務大臣表彰受賞は、私個人名で頂いているが、個人の受賞ではなく、本日ご出席頂いている皆様、日本将棋連盟、「将棋を世界に広める会」及び山田彰駐メキシコ大使等、多くの日中両国関係者の努力の結果の表彰であり、決して私個人の受賞ではない。北京豊田通商には、近藤総代表の前任である袴田総経理の時から長年にわたり資金面での協力を頂いておりこの場を借りて感謝申し上げたい。また先般のAPECでは、安倍総理夫人に国際交流基金北京日本文化センターにおいで頂き、日本将棋を指導するところを視察して頂いた。その際、総理夫人は「日中友好、将棋交流」と書かれ、私は心から感動したし嬉しかった。この場を借りて御礼申し上げたい。このように、多くの人の支えがあり今この場にいるのであり、今回大使には友人も合わせてご招待頂き、今まで私をサポートしてくれた日中の関係者に感謝の意を伝えられる場を作って頂いたことにも御礼申し上げたい。

 将棋は国籍や老若男女を問わず交流できる世界共通のゲームである。本日出席している陳梅氏の令嬢は中学生であるが、日本のリコーが主催する女子将棋大会の「理光杯」に初めて参加した中国人選手である。今は北京の名門校である人民大学付属中学に通い、誰もが憧れる進学校であることから、教育方法について問われるようで、進学校入学の秘訣について、日本将棋をしていることだと答えているそうだ。中国の子供で将棋をしている子供達に共通していることは、皆非常に賢いことだ。(本使より、山田彰メキシコ大使が外務省に入ったばかりの頃同じ部署で働いたことがあるが、当時から非常に賢く優秀であった。山田大使には、表彰式に参加出来ないか私から直接打診したが、残念ながら大使として赴任したばかりであり、参加がかなわなかった旨伝えたところ、)山田大使とは15年前に北京の少年宮でお会いしたが将棋の強い方であった。そして常に私を支えてくれた。感謝申し上げたい。将棋は思考力を育てることにも効果があり、子供の教育のためと聞けば、中国人はどんどん取り入れるだろう。

 龍潭湖廟会という中国の春節で開かれる新年のお祭りのような場で将棋大会が行われており、今後は、ここに日本のプロ棋士を呼びたいと思っている。先日日本に行った際、羽生棋士にお会いする機会があった。羽生棋士は御存知の通り非常に強い棋士であるが、決して人を見下すことがなく常に謙虚である。日本将棋の普及に力を入れていることもあり、今回の外務大臣表彰受賞について直接お祝いの言葉を頂いた。

 将棋大会について、将来的には北京で世界将棋大会を開きたいと思う。大会には、日本、米国、ドイツ、フランスから代表選手を呼び、中国からは北京、上海、重慶、寧夏で日本将棋を学んでいる人達を代表選手として出場させたいと考えている。また、大会を開催する際には、羽生棋士の様なプロ棋士にも来てもらいたいが、大会を行うためにも資金として6万元(日本円で約120万円)ほど必要と聞いている。日本の友人の中には、個人で1万元(日本円で約20万円弱)を寄付頂いたこともあり、感謝の気持ちでいっぱいになった。一週間で100万人の人が訪れるといわれる龍潭湖廟会の場で、将棋イベントのスポンサーに日本企業になってもらうことは、私自身は宣伝効果が非常に高いと思う。日系企業をとりまく環境も厳しいと思うが、今後もスポンサーの理解を得たい。

 その他、インターネットでの日本将棋普及も提案したい。訪日した際、81 dojoの人々と会ったが、彼等は道場での将棋指導の他、インターネットを使って他の道場との交流を行っていた。このようなインターネットを活用した将棋普及の方法も中国に取り入れたいと考えている。中国の子供達は日本のアニメを通じて将棋をのことを知っており、中にはネット上のゲームで将棋を楽しんでいる子もいる。中国各地にいるこのような子達をインターネットを使って繋ぐことができれば、日本将棋は中国においてより広範囲に広まっていくと思う。日本で行われた将棋大会で、母子家庭の子供がチャンピオンになったが、その子供には将棋の指導者がいたわけではなく本やパソコンを使って将棋を習得したと聞いた。日本将棋を伝えられる後継者の育成という点も我々が直面している問題であり、今後ネットで日本将棋の普及を進める案も検討していきたい。

 外務大臣表彰の受賞が決定した際、日中関係は厳しい状況であったが、山田彰大使(在メキシコ大使館、当会理事でもある)より受賞の意思について聞かれ、政治は政治、将棋は将棋であり、外務大臣表彰を受諾させて頂く旨回答した。資金不足や後継者問題がある中で、将棋の指導をやめようと思うこともあったが続けてよかった。最近私が子供達に必ず言うことは、一つ一つを積み重ねる努力をすることで、必ず花が開き、結果が実るということである。外務大臣表彰受賞は改めてそれを教えてくれたし、この表彰状はそれを表している。我々は民間交流であるが、「続ける」ということが重要であると思う。将棋を通じて多くの出会いがあり、多くの人に支えられた。これは将棋を通じて友情を深め、ひいては平和を普及させることができるということだとも思う。これからも日中の平和のため、また日中友好のためにも尽力していきたい。

 翌13日と14日には、第18回日中国際交流子供将棋大会が行われました。あわせて、「将棋の魅力」と題したトークショー、青野九段の経験者に対する指導対局、室谷女流初段の未経験者に対する「将棋を指してみよう」という講座が行われました。その模様を森本が写真に収めましたので、何枚かを紹介します。

Dsc00992_2日中の子供が対局交流

Dsc00998_2表彰式、李民生先生は一番左

Dsc01006_2トークショー「将棋の魅力」

Dsc01007_3青野九段の指導対局。14日は18面指し!!

 第18回日中国際交流子供交流将棋大会についてのマスコミのネット記事へのリンクです。

2014年12月21日 (日)

第6回国際将棋トーナメントの準決勝、決勝の記譜

 12月6日、7日に行われた第6回国際将棋フォーラム in 静岡の第6回国際トーナメントの準決勝、決勝の記譜を公益社団法人日本将棋連盟から提供いただきましたので、それを再現できるようにいたします。

 決勝戦 先手 高橋 春仁(日本) 後手 ジャン・フォルタン(フランス)

 序盤で石田流に構えた先手が、後手玉頭の3四の歩を飛車を回って狙いに行ってゆさぶりをかけ、後手にだけ生角を打たせて優位を築き、その優位を着実に拡大して最後まで圧倒。後手も飛車は成れたものの届きませんでした。

 準決勝戦 先手 高橋 春仁(日本) 後手 ウラジミール・フロロシュキン(ロシア)

 先手の石田流に対し、後手は相振り飛車に。先手は玉の固さをいかして、端角の覗きから戦機をつかみ、桂銀交換の駒損ながら馬をつくって後手の壁銀の悪形をとがめて勝利。

 準決勝戦 先手 ジャン・フォルタン(フランス)後手 顧 冠鳴(中国)

 後手が角交換四間飛車から穴熊囲いにしたのにたいして、先手は2枚の銀を4段目に繰り出して、後手の自陣角を攻め、角銀交換の駒得に成功。後手が飛車を切って左桂を捌き、中央に拠点を作って銀を打ち込んできたのに対し、最強の攻め合いで対抗。後手も王手飛車をかけてしのぎに回るものの、先手の追及が厳しくついに後手玉に必死がかかりました。

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