一般・日本

特別企画 独占インタビュー 谷川浩司 九段 (永世名人)『将棋と人間』(48号、2009年11月22日発行)

 突然、京都在住の池谷孰理事から、「谷川先生のアポイントを取ることに成功した」との電話が入りました。思いもよらぬ朗報に、急遽、新幹線に飛び乗り将棋連盟関西総本部に向かったのです。着いた3階の応接室には、谷川浩司九段(十七世永世名人)のにこやかな笑顔が待っていてくれました。インタビュー内容を報告します。
 尚、掲載された全ての写真は、京都在住の大蔵康浩会員の撮影によるものです。(文責 編集部 松岡信行)

松岡 昨年、横浜で行われた京急の「将棋祭り」にお越しくださり、有難うございます。横浜に谷川先生が来られるというので、凄い熱気に包まれました。改めて先生のフアン層の厚さに驚いた次第です。

谷川 横浜は初めて伺ったものですから。

松岡 いえいえ、決してそれだけではないと思います。谷川先生と言えば、数々の伝説に包まれている程なのですから。先ずは、この辺りからお聞きして行きたいと思います。
     将棋をはじめられたきっかけが、『兄弟喧嘩』を無くす為に、お父様が薦められたと言うのは本当なのでしょうか。

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谷川 仲が悪かったからの事ではなくて、逆に仲が良すぎることから起ったことだと思います。4、5歳ぐらいのことですから、私もあまり記憶がないことです。ただ、父が将棋盤と駒を買ってきてくれたことは確かです。

松岡 先生は、将棋を百科事典で覚えられたと言うのは本当でしょうか。

谷川 父も昔に覚えたので、ルールなどに自信が持てなかったようです。将棋の歴史なども書かれていました。祖母に将棋を教えたくて持ち運んでいたようです。百科事典は今も手元にありますが、将棋の項目のページだけが汚れているのが分かります。

松岡 4、5歳の子供が、百科事典ですか。とても信じられないことですね。将棋の才能も順調に開花し、中学2年生でプロ棋士に。その頃の心境はどんなものだったのでしょうか。

谷川 まだ、プロとしての実感があったとは思えません。ただ、一生将棋を指していけるという喜びは心に残っています。1、2年して、プロの意味が分かってきました。

松岡 高校生になった頃ですか。

谷川 一つは、中学三年の時です。序盤で大きなミスをして、普通、夜中までかかる将棋が、持ち時間を残して4時ごろに終わってしまったのです。勝ち負けは別として、プロとなったからには、与えられた条件でベストを尽くさなければならないと自覚しました。もう一つは、高校一年の頃、C級2組の順位戦で、最初7連勝し、あと3局の内1勝すれば昇級できるというところで連敗したのです。最終局もかなり厳しい状況になったのですが、やっとの思いで、勝ち切ることができました。この二つのこと、プロの自覚と勝負の厳しさを体験することによって、本当の意味でプロ棋士になれたのかな、と思っています。

松岡 楽しいから指しているという世界から、責任ある世界へと踏み出したということでしょうか。

谷川 この二つのこと、殊に厳しい勝負は誰しも経験するのですが、早い時期に、一番良い時期に経験することができたのではないでしょうか。

松岡 21歳の名人誕生に結びついたと思われますか。

谷川 ええ、確かにそうも思いますが、普通、他のタイトルを先ず取り、それから名人になるのですが、私の場合は、最初のタイトルが名人であったわけです。中原先生の時代が長く続き、新たな息吹を求める、時代の波とか、勢い、に乗れた名人獲得でもありました。

松岡 「光速の寄せ」は、先生の代名詞でもあるように、新たな感覚が時代を突き破ったと思えるのですが。先生の、将棋に接する態度とはどのようなものなのでしょうか。

谷川 将棋をどのように見ているかで、感じ方が違って来ますよね。現在は、定跡なども整備されて、多くの道しるべなどができています。多くの研究がなされていますが、それが絶対だと思うと将棋が狭くなってしまいます。情報は取り入れて、よく調べておくけれども、実際の対局や局面を見るときには白紙の状態で見る事ができるかどうか。難しいことですが。

松岡 私は大学では生物学を学んだのですが、教授に言われた、『実験室の心得』と通じるものを感じますね。

谷川 七年前、河合隼雄先生と対談をする機会に恵まれました。その席上、棋士というのは、三つの顔が必要だと感じる、と話したことがあります。一つは研究者、一つは芸術家。もう一つは勝負師だと。大変に共感してくださいまして、心強く思っています。

松岡 普段、将棋に向かう態度でもあり、一局の将棋の態度でもあると言うことですか。

谷川 三つのことを自然に持っていて、自然に表現できるということが理想なのでしょう。ですが、対局に向かうときには、研究の途中でも結論は付けておかないと自信を持って対局に臨めないという面もありますし、芸術的な美しさを求めても、勝負としてはうまく行かないこともあります。何しろ将棋というのは、単純ではありませんから。

松岡 羽生先生が若い頃に谷川先生と対局して、こんなにも早く谷川先生が終盤を意識しているのか、と感じたそうです。

谷川 詰将棋も好きなものですから、終盤の入り口あたりから詰む形をイメージして、イメージを具体化するために局面を作っていく傾向はあります。それが、他の棋士より詰め形を考えることが早かったのかなという想いはあります。

松岡 谷川先生は、早くからISPSの会員になられ、常に暖かく活動を見守ってくださっています。理事長も深く感謝しているのですが、今までの活動状況をどのように受けとめられていますか。

谷川 発足14年ですね。先ずは長期に亘って活動されていることが素晴らしいと思います。海外に行く度に、将棋人口の厚みが増していることを感じています。昨年、天童で行われた国際将棋トーナメントで、ベラルーシの方が2位に入りました。ヨーロッパやアメリカの方が強いという印象があったので、意外に思えました。世界の将棋の層が厚くなって来ている証拠ですし、世界大会の結果などを見ると、参加者全体が大変に強くなって来ています。ISPSの成果が浸透してきていることを示すものだと思っています。

松岡 池谷さんがウクライナに行かれたときの報告の中に、ベラルーシ関連の話もあったと思いますが。

池谷 ウクライナのリフネに行った時に、ベラルーシからも参加されていました。ロシアのサンクトペテルブルグでは、学校で教えてもいますので、ロシア語圏でも層が厚くなって来ているかも知れません。

松岡 ここにロシア語で書かれた将棋の本があるのですが、前半部分は、谷川先生の「光速の終盤術」を訳したものだと聞いています。

谷川 昨年の天童でも、この本で勉強したという話を聞きました。私自身としても思い入れのある本です。様々に翻訳されているようで嬉しいことではあるのですが、もう、20年も前のものですので、その後、翻訳されたものが少ないのかなとの思いがあります。著作権の問題もあるかと思うのですが、柔軟な対応がなされるといいですね。梅田望夫先生の本などは、自由な翻訳を可能にしていますから。

松岡 すぐにプロジェクトチームが湧き上がり、出版から、翻訳まで十日ほどで終了したと聞きました。今後、海外普及に大きな役割を果たすのではないでしょうか。と言いましても、海外普及に関しては、様々なスタンスの方がおられます。先生は、海外普及に関してどのような考えをお持ちですか。

谷川 それぞれの立場で、自分たちができることをするということだと思います。私自身、海外で対局を多くしてきましたが、行ったところでは、将棋への関心が強くなってきます。また、連盟では三年に一度国際フェスティバルを開催しています。
 個人では、YouTubeの動画があれほど多く作られているのに驚きました。初歩の部分のアクセス数が非常に多いですね。

松岡 動画を作られたのは、静岡にお住まいの方です。昨年、ISPSの会員となられました。お蔭様で、多くの人材が次々と新たな会員になられています。ISPSの組織化を進め、力を結集していければと思っています。

谷川 色々な方が、それぞれの立場で、というのが発展の原動力となると思います。パリに本間六段を派遣できたことも連盟として大きかったのではないかと思っています。

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松岡 話題をかえますが、本年度、棋士会の会長に就任されました。不勉強で申し訳ないのですが、棋士会というのは、連盟の中でどのような位置づけなのでしょうか。

谷川 今までは、男性棋士と、女流棋士とは別の組織のものという感覚で捉えられていた傾向があります。これからは、一緒のものとして行こうというものです。当然、対局などは違いますが、普及などに関しては一つの組織として行動していきます。子供さんへの普及の面では、女流棋士の方がいい場合が多いですしね。棋士会主催のイベントなども開催しましたが、4月に始まったばかりで、まだ、きちんとした形にはなっていません。ただ女流棋士と男性棋士が同じ場で意見を出し合うという機会は今までありませんでしたので、問題解決に一つのきっかけを与えるものだと思います。互いに協力していくのは大切なことでしょう。

松岡 女流棋士の存在には、四段制度との関係があって、難しい問題を抱えているのではないかと思いますが。

谷川 厳しい三段リーグを抜けて初めて四段になるわけです。その意味では、男性・女性両方平等に門戸は開かれています。ゴルフなどでも、プロは何千人もいるのですが、実際、トーナメントプロとして生活している人はあまりいない。どちらの組織がいいのかは分かりませんが、これから模索していくと言うことでしょうか。

松岡 棋士としての生活保障は、子供達に、特に親御さんにとって、非常に魅力あるものです。将棋普及に欠かせない要素だと思っています。また、棋士に対する高潔なイメージは、将棋を教育に生かそうとするものにとって、欠かせない要素でもあるのです。このイメージを定着されたのは、谷川先生の功績の一つだと思っているのですが。

谷川 自分のことはさておき、将棋と教育という面ですと、現在は、東大はじめ、一流の大学を卒業した棋士が増えてきています。私たちの頃には考えられませんでした。将棋によって思考力であるとか記憶力であるとか、決断力・集中力、色々な力が身に付いたということでしょうか。

松岡 将棋に向かう態度は、同時に、学業などに向かう態度を育てることができるということでしょうか。

谷川 将棋に向かう子供の頃の習慣が、学業の中にも生かされて行ったのではないかと思います。将棋を学ぶことによって、様々な力が身についてくると思うのですが、少なくとも、このような力を一つでも身につけておけば、壁に突きあたった時、突破する力となって行くと思います。

松岡 指し将棋とは別に、谷川先生には、詰将棋の世界でも実力者として知られています。詰将棋を海外普及という視点で、見て行くことはできないでしょうか。

谷川 詰将棋というのは、簡単なものは将棋の上達の上で大切なものですが、詰将棋には芸術的なものがありまして、しかも、図面と解答だけがあれば、解説はあまりいりませんから、日本語が読めなくても分かると言う面があると思います。

松岡
 普及の一方の力となる可能性を秘めていると。

谷川     インターネットのYouTubeに「煙詰」なども入っていましたが、あまりアクセス数が多くなかったのは残念でした。ルールを知り、詰める手法を知った外国の方が「煙詰」などを見たら、皆さんきっとびっくりされると思います。あの「煙詰」が、江戸時代に創られた物だという点も、驚きを与えられると思います。

松岡 今後も詰将棋に関わっていくのでしょうか。

谷川 本業に差しさわりのない程度に、関わって行きたいと思っています。江戸時代に、時の名人が献上百番を残しましたので、私も、そのようなものを残したいと思っています。かなりの長編になりますので、あまり一般向けにならないのですが。

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松岡 将棋とインターネットとの関係はいかがでしょうか。

谷川 インターネットの発達の関係で、公式戦を含め、多くの棋譜をリアルタイムで見ることができるようになりましたので、海外で突然に強い人が現われるということが考えられますし、自分では指さないけれど、凄く将棋に詳しい外国人が出てくる可能性はありますね。観戦の好きな方が増えてくれば、私は誰々のファンだという外国の方が多く現われる可能性があります。
 ただ、やはり将棋の楽しさというのは、人と人との交流にあるのです。しかも、将棋は言葉が通じなくとも交流ができるわけですね。将棋連盟としても、昨年の国際フェスティバルのようなものを開いて、将棋の楽しさ、交流する楽しさをそれぞれの国に持ち帰ってもらうことを願っています。ISPSとしても、人的な関係を多く作っていただいて、将棋の楽しさを、一人でも多くの方に伝えていただければと思います。

松岡 三年程前のことですが、100チームほど参加した神奈川県の小中学生の大会に、ウクライナの子供の1チームが参加したことがあります。ウクライナの子供だけでなく、日本の子供たちが本当に嬉しそうな顔をしていたことを思い出します。

谷川 きっと、子供の頃に外国を経験すると言うことは、大きなことだと思います。1990年の竜王戦でフランクフルトにいったのですが、私にとって初めての外国でした。非常に強く印象に残っていますね。

松岡 最後になりました。個人としてどうしても聞きたい事があるのです。先生にとって羽生世代というのは、どのように映っているのでしょうか。大豪の中原先生をやっと破った時、ふと後ろを振り返ると、様々な得物を持った精鋭たちが集団で襲いかかって来た。そんなイメージを持っているのではないかと、勝手に想像しているのですが。

谷川 そのようなイメージは全く持っていません。集団が生まれる切っ掛けを与えたのは私だとも言えますし、優秀な人材が集まることで、その世界が繁栄するわけですから。

 数々の伝説に囲まれている谷川浩司十七世永世名人。様々な内容に言及されましたが、一貫していたのは『将棋と人間』の関わりでした。
 棋士は、「研究者であり、芸術家であり、勝負師である」と。それぞれの大きさとバランスが重要であると。おそらくは、自分自身に言い聞かせるものであると思うのですが、棋士がそうであることを願っている部分も含んでいるのでしょう。この言葉に、ふと、中島敦の小説『悟浄出世』の一文が浮かんできました。「何故、妖怪は妖怪であって、人間ではないか? 彼らは、自己の属性の一つだけを、極度に、他との均衡を絶して、醜い迄に、非人間的な迄に、発達させた不具者だからである」。
 もともと将棋は勝負を争うもの。その属性のみに邁進することを諌め、人間としてのバランスには、研究者・芸術家の要素が是が非でも必要なのだと言われたような気がしています。おそらく、心理学者の河合隼雄氏もこれを絶賛されたのでしょう。谷川先生の『内なる芸術性』は、二人で創り上げる「将棋の世界」を超え、己の世界、「詰将棋」に誘うのかもしれません。
 国内にしても海外にしても、将棋を普及する活動の内に、人間同士の繋がりや人間と将棋との繋がりに思いを馳せていることが、言葉の端々から感じ取れました。きっと、谷川先生にとって、将棋は自身の陶冶の道であり、人間陶冶の良きパートナーとして映っているのではないでしょうか。これを世界に広めることを、ISPSに託されたとの思いを強くしています。
 インタビューが終わりふと浮かんだ言葉は「八面玲瓏」。道服と白羽扇が最もよく似合う方だと思うのは、決して私だけではないでしょう。
 運営の雑事に惑うことなく、将棋の道を歩まれることを願って止みません。

ISPSインフォメーション(48号、2009年11月22日発行)

* 会員 アンケート結果
 前号、『かけはし』47号で、会員の方々へアンケート求めたところ、大変多くの方々から回答をいただくことができました。集計の一端を掲載し、報告いたします。
 尚、回答数は57でした。

                                                                                                                                                       
 

地域に関すること

 
 

 

 
 

言語に関すること

 
 

 

 
 

言語活用の程度

 
 

 

 
 

言語活用の意欲

 
 

 

 
 

1北海道

 
 

1

 
 

1英語

 
 

30

 
 

5非常に

 
 

5

 
 

A大変に

 
 

21

 
 

2東北

 
 

0

 
 

2中国語

 
 

5

 
 

4良く

 
 

12

 
 

Bまあまあ

 
 

17

 
 

3関東甲信越

 
 

48

 
 

3フランス語

 
 

6

 
 

3普通

 
 

15

 
 

Cあまり

 
 

16

 
 

4中部北陸

 
 

2

 
 

4スペイン語

 
 

5

 
 

2少し

 
 

15

 
 

 

 
 

 

 
 

5関西

 
 

5

 
 

5ロシア語

 
 

2

 
 

1ほとんど

 
 

7

 
 

 

 
 

 

 
 

中国四国

 
 

0

 
 

6ドイツ語

 
 

4

 
 

 

 
 

 

 
 

 

 
 

 

 
 

7九州

 
 

0

 
 

7ポルトガル語

 
 

0

 
 

 

 
 

 

 
 

 

 
 

 

 
 

8外国

 
 

1

 
 

8エスペラント語

 
 

3

 
 

 

 
 

 

 
 

 

 
 

 

 
 

9その他

 
 

0

 
 

 

 

 

 元々、ISPSの会員には、関東地方の方が多く、次いで関西の方が多いことから、回答全体は、ISPSの人員構成の実態を示していると考えてよいと思われます。言語に関しては、会員の多くの方が、一般の集団に比べ、非常に語学が堪能である方が多く、使用の意欲も高いことが分かります。表全体は、複数回答を可としていますので、言語に関しては四カ国の言葉に触れられた方も、また、無答の方もいました。全体としては、英語を使用される方が多いのですが、使用可能な言語は多方面に亘り、世界人口のほとんどをカバーできる可能性を示しています。あと、ポルトガル語ができる人が何人か入ってくれると、言語の種類としては、世界中に発信できる体制を整えることも可能かと思われます。また、エスペラント語に非常に堪能な方もおられることに驚きました。

 語学の能力ですが、自己申告ですので、非常に答えにくかったのではなかったかと思います。申し訳ありませんでした。ですが、お蔭様で、全体としては実態を捉えることができたのではないかと思われます。

 全体を通しますと、語学に堪能な方が会員には相当沢山おられることが分かりました。知人の答えから判断しますと、私からは、ほぼ完璧に話すことができると思われる方でも、4と答えられたり、3と答えられたりしています。おそらくは多くの方が相当な高いレベルで自己の能力を判断されていることからの結果ではないでしょうか。言語活用の意欲が、言語活用の程度を遥かに上回っていることからも伺えます。ISPSが、海外に多くの発信を意図する中、非常に頼もしい結果が得られました。

 次の表には、インターネットに関することと、地域活動に関することを載せてあります。こちらはそれぞれ母数が異なり、個々の人数では判りづらくなりますので、%で表示しました。

                                                                                                           
 

インターネットに関すること

 
 

 

 
 

意欲

 
 

 

 
 

 

 
 

地域の活動に関すること

 
 

 

 
 

意欲

 
 

 

 
 

大変良くできる

 
 

9.6

 
 

A大変に

 
 

16.2

 
 

 

 
 

大変意欲がある

 
 

9.1

 
 

A大変に

 
 

11.8

 
 

良く

 
 

10.6

 
 

Bまあまあ

 
 

29.4

 
 

 

 
 

意欲がある

 
 

6.1

 
 

Bまあまあ

 
 

44.1

 
 

普通程度

 
 

21.2

 
 

Cあまり

 
 

54.4

 
 

 

 
 

普通程度

 
 

36.4

 
 

Cあまり

 
 

44.1

 
 

少し

 
 

16.3

 
 

 

 
 

 

 
 

 

 
 

少し

 
 

36.4

 
 

 

 
 

 

 
 

ほとんど

 
 

42.3

 
 

 

 
 

 

 
 

 

 
 

ほとんど

 
 

12.1

 
 

 

 
 

 

 

 インターネットに関しては、語学に比べ、技術力も意欲も著しく低下しています。ですが、会員の2割程度の方は、相当なレベルを有していることが分かりましたので、もし、力が結集されるならば、現在の数倍から十数倍の発信能力を発揮できるのではないかと思われます。

 地域活動に関する面は、全体的には割合が低いものの、地域でのISPSとしての普及活動をしたいと思っている方が、15%ほどおられることが分かります。おそらくは、普及活動については様々なイメージがあることでしょうから、色々お聞きしながら、ISPSの活動方針と重ねて行きたいと思います。

 実は、アンケートを出すに当たり、どれほどの回答が得られるかは非常に不安でした。20通を下回った場合の対応法に思い悩んでいたのです。ところが、蓋をあけてみると会員の1/3にも達する回答が寄せられ、反響の大きさに驚いています。いかに多くの会員の方々が、ISPSの活動に関心を持たれ、意見の発信、自分の能力の活用を念じられているかが、ひしひしと伝わって来ました。葉書に、通信欄を設けましたが、空欄は、僅かに4通のみです。今まで、様々なところでアンケート調査を行って来ましたが、全く前例のないことでした。どれほど皆様の熱意に答え得るかわかりませんが、チームや組織の構築などを通して、各国語の翻訳、様々な情報の収集や発信、関係諸国との人的な交流などを推進していければと思っています。尚、まだアンケートの返信葉書をお持ちの方がおられましたら、年内は受け付けますので、松岡宛にお送り下さい。お待ちしています。

* 王座戦 英語による初のタイトル戦ネット中継が実現! 当会の寺尾理事が英訳を担当

 日本将棋連盟の「ネット委員会」?という委員会(渡辺竜王、片上六段、遠山四段、などの若手棋士、将棋倶楽部24の久米さん、将棋連盟のインターネットに強い職員で構成)が、今回の王座戦より「自宅解説者制度」(タイトル戦のネット中継時に、プロ棋士が現地に行かずに、自宅で指し手をネットで見てその解説をする仕組み)が導入されたのに派生して、片上六段から寺尾理事に「英語の中継をやってみませんか」という電話があり、実験的に行ったものです。英訳は、日本語の中継画面のコメントから手の解説の部分のほとんどを寺尾理事が英訳しました。

 片上六段とは、中国語で同様なことをする可能性についても話しており、日本語から中国語にする人が居れば、原則的にできないことはないという答えをもらっています。現状、日本以外で最も将棋人口が桁違いに多いのは中国。本来このようなことは中国語が先に行われるべきだったかもしれません。本件については、ネット委員である片上六段、遠山四段が既にブログを書かれているので参考にして欲しいと思います。    http://chama258.seesaa.net/article/127586348.html

 尚、寺尾理事は本年度の竜王戦第一局の英語解説も行っています。

* ISPS記念行事に向けての準備開始

 来年、2010年は、ISPSがNPO法人として認証されてから、10年。発足から15年。区切りの年に当たります。現在、理事会では、2010年の10月9日(土)に記念行事を開催することを決定し、記念行事の規模・内容・人選・会場等の検討に入り、着々と準備を進めています。来年3月の総会には、概要が示されることになりますので、総会に多くの方々の参加をお願いします。多くのご意見をいただき、素晴らしい行事としたいと思います。

 また、この『かけはし』も来年中には、50号の発行を迎えます。50号は記念行事にあわせ、「記念号」として発行する方向で検討に入りました。記念号にふさわしい資料・写真・エピソードなどをお持ちの方は、事務局までご連絡下さい。

世界の将棋情報アラカルト(48号、2009年11月22日発行)

* アジア国際学生将棋交流会企画(Asian Intercultural Shogi Exchange Program) 実施される
 去る7月27日から7月30日に亘り、東京都内において標記の会が実施された。参加者、北京大学生4名、マレーシア人1 名、日本人2 名の計7名と、運営スタッフ8名の合計15名で活動。スタッフは笠井友貴(本企画代表、東京大学4年)、牧野満理瑛(東京大学修士2年)、中村太地(早稲田大学3年、プロ棋士)、澤田萌(東京大学修士1年)、細川陽(中央大学4年)、鈴木渉(早稲田大学1年)、丸山敏司(早稲田大学1年)、刀禰亮哉(麻布高校1年)。

 過去二回に渡り、「議論によって交流を図る」というコンセプトの下で執り行われてきましたが、「コンセプトがわかりづらい、対局も含めてはどうか」との話しが各所からあり、今回はシャンチー(中国将棋)と日本将棋に焦点を当てて各将棋の歴史、文化的背景を掘り下げるばかりでなく、対局をすることでより密な交流を図った。4日間の中で、①将棋連盟を訪問しプロ棋士の公式戦を見学。将棋の中に息づく日本の文化や美意識を感じる。②羽生善治名人、米長邦雄将棋連盟会長、所司和晴七段を招き話し合いを持つと同時に、羽生名人との交流セッションを行い、将棋関係者だけでなく一般の学生たちにも広く募り、東京大学で約40 名が羽生名人との交流をおこなった。③参加者で日本将棋と中国将棋の「歴史・文化・教育・社会」的背景に関する議論を積み重ね、羽生名人が「中国将棋を参考にして日本将棋の普及に際しての提案」という形で提言。リアルタイムウェブ中継した所、アクセス数は1000 以上になった。また、ネットだけでなく、NHK の「囲碁・将棋ジャーナル」での放映や、東京大学新聞の一面、週刊将棋での特集、長崎新聞などに掲載され、成果が伝えられた。(『企画概要』より抜粋して要約)

*米国十代の若者 "The 81 Square Universe“ 立ち上げる
 当会会員の HIDETCHI さんが次々と英語で将棋のビデオを作ってYouTube に発表しているのを既にメールマガジンや、「かけはし」でお伝えしているので、ご存知の方が多いと思います。HIDETCHIさんのビデオを見て将棋を覚えた、また、好きになったという米国の十代の若者二人が英語の将棋フォーラムを立ち上げました。名前は"The 81 Square Universe" 。「81マスの宇宙」です。夢のある名前ですね。是非ご覧ください。    http://forum.81squareuniverse.com/

* 羽生名人が在日本ベルギー公使と二枚落ちの対局
 当会、山田彰理事のsalamancasouryuの日記で、羽生名人が在日本ベルギー公使と二枚落ちの将棋を公使邸で指された様子などが書かれています。
http://d.hatena.ne.jp/salamancasouryu/20090929/1254235407

「ベルギーの公使は、チェスを教えているピノーさん(本会理事)の紹介で羽生名人と知り合ったようです。ベルギーの公使は、また腕を上げたようで、羽生名人と二枚落で対局したのですが、結果は1勝1敗でした。名人も公使の実力に感心していたようです。二人が将棋を指している横で、外国の招待客に私が将棋の説明をしました」

* fukuharaさんが、Brainkingの将棋トーナメントで優勝
チェコの多言語ゲームサイトのBrainkingのトップページなどの日本語化を完成させたfukuharaさんが初めて将棋のトーナメントで優勝しました。
http://brainking.jp/jp/Tournaments?tri=421533

特別企画 佐藤康光九段(永世棋聖) 独占インタビュー (47号、2009年7月26日発行)

『海外普及への多様なステップ』

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 『かけはし41号』でも報告したように、佐藤康光九段(永世棋聖)には、平成19年6月に行われた「日中少年将棋友好交流会」での全面的な協力など、今まで、ISPSに対し数々のご支援を受けて参りました。今回、佐藤先生を横浜に迎えてのインタビュー。内容を報告します。
 尚、インタビューは、本年5月13日、横浜美術館レストラン ブラッスリー・ティーズ・ミュゼにおいて、当レストランの全面的な協力のもとで行なわれました。(文責 編集部 松岡 信行

 
松岡 お久しぶりです。一昨年の「日中少年将棋友好交流会」では、大変お世話になりました。お忙しい中、横浜までお呼び出ししまして申し訳ございません。
 先ずは、日中の将棋交流会の印象から、お尋ねしたいと思います。
佐藤 国交回復35周年の時でしたね。46名。先ずは大変多くの方々が中国から来られたのには驚きました。
松岡 以前は、ISPSが招待したのですが、一昨年の場合は、中国側の負担で来日してくれました。

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佐藤 6人相手に指しましたが、抽選で選ばれたのでしたね。特に強い子だけというわけではなかったのですが、楽しみながらも、結構しっかりとした手を指していたのが印象に残っています。
松岡 少年たちの一人が、今年、奨励会試験を受けにくると聞いています。
佐藤 上海からは何回目かのチャレンジかと思いますが、頑張って合格して欲しいですね。
松岡 現在、上海には60万人の将棋人口があるそうですよ。
佐藤 60万人ですか。少し前には15万人と聞いていましたが。将棋の魅力もあるのでしょう。素晴らしい伸びですね。
 95年に、第八期竜王戦で、北京で羽生さんと戦いましたが、当時は確か、中国で大人と子供32人ずつの大会が初めて開かれたのだと思います。中国は、許建東さんをはじめ、しっかりとした指導者もおられるので、ありがたいことです。
松岡 先生も魅力に取り付かれた一人だと思いますが、将棋を始めたのはいつ頃ですか。
佐藤 小学校1年の頃です。友達が学校に持ってきて、興味を持ちました。しかし、随分と強くなるのが遅く、3年間で4級までしか行きませんでした。プロ棋士には、2・3年で二段三段になる人が多いですから、アマチュア時代が長かったと言えますね。中学1年で奨励会に入りました。
松岡 奨励会に入った時、どんな気持ちでしたか?
佐藤 実は、どうしてもプロを目指すという気持ちは薄かったですね。強い人と指せるのが楽しいという感じでした。しかし、奨励会は道場とは空気の張り詰め方が違いました。この緊迫感がたまらなく、入会してまもなく、この世界でやって行きたいという気持ちになりました。
松岡 佐藤先生の持つ記録として、今後、絶対に破られないだろうという記録がありますね。奨励会を抜ける時、二段から四段になるまでに、21勝1敗。実に、勝率9割5分5厘です。驚異的ですね。
佐藤 初段が永かったんです。1年半かかっていますから。初段のころの蓄積が開花したのではないかと思います。高校2年の3月に四段になり、すぐ順位戦に参加できたことが、今思うと大きかったですね。
松岡 少々、不満かも知れませんが、俗に、羽生世代と言われます。森内永世名人・丸山元名人・藤井元竜王・今、名人戦を戦っている郷田九段。他にもまだまだ強豪が打ち揃っているときの成績ですから正に驚異的。そもそもどうして、同年代にこれほどの人材が集まったのでしょうね。
佐藤 奨励会の受験者も多かったのです。また、若い時は同世代の人の成績が気になりますから、お互いに良い影響を受け続けたのではないでしょうか。
松岡 今はコンピュータの発達で、誰でも研究が可能ですので、皆、すぐに強くなってきます。この現象について、羽生先生は、「高速道路の後の大渋滞」という表現を使われていましたが、ある対談で、佐藤先生は、渋滞後の「けものみち」という表現をされてもいます。
佐藤 言葉は、私が最初ではないのですが、最近は、どちらかというと、早く高速道路を降りて「けものみち」を進んで行く将棋も指してきました。40代になったらどうしようかと、今、考えています。
松岡 私には、羽生先生と佐藤先生は将棋も性格も随分と違うように見えるのですが、また、非常に似ているようにも思えるのです。棋士の個性についてはどう思われますか。
佐藤 基本的には随分と違いますよ。ただ、同じ勝負の道に入っているわけですから、先ず、負けず嫌いであるとか探究心が強いとかなどの共通基盤があるわけです。その上、将棋は極めて透明性が高いゲームですから、「正しく指す」ことが、互いに絶えず求められる。透明性が、共通な性格を造っている可能があります。
松岡 それでも将棋に違いが出てくるのはどうしてでしょうか。
佐藤 おそらくは、局面の見方だと思います。私でも10年前、5年前、3年前と現在、それぞれ違っていますから。
 将棋は積み重ねですが、一つ一つを積み重ねると、不思議と変わることがあります。
松岡 羽生先生の将棋には、安定感が、佐藤先生の将棋には、升田先生のような鋭く切込んでいくイメージを多くの人が持っているのではないかと思うのですが。
佐藤 それは、イメージの問題だと思います。実際はそうでもありません。誰でも、プロの習性として、確率の高いほうを選んでいる傾向があります。ただ、私の場合、オリジナリティの高いものを選んで行きたいという願望は、昔も今も高いとは言えます。
松岡 2006年に升田幸三賞を受賞していますね。
佐藤 受賞は嬉しかったですね。自分の個性が認められるということでしたから。

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松岡 先ほど、北京での対局の話をお伺いしました。随分と海外に行かれていますね。
佐藤 広めに行く、教えに行くというのではありませんが、対局などを含め、海外に行く機会は多かったです。若手の頃、香港を経由してフランス、オランダ、イギリスなどによく旅行しました。その頃知り合ったオースチンさんなども昨年の国際将棋フェスティバルに参加されています。ヨーロッパが中心ですが、海外に知り合いも多くいます。
松岡 昨年、竜王戦の時もパリに行かれました。
佐藤 立会いで行きました。フランス将棋連盟の会長さんをされているオスモンさんが熱心に活動されています。大会参加者は、フランス人で80人くらいいらっしゃるそうです。パリでは、市内のカフェで週に一回将棋会があると聞き、私も指導に行って来ました。そのときは10人くらいいらっしゃいました。オスモンさんが言われるには、文化庁交流使として本間六段が数ヶ月パリに常駐してから、パリの雰囲気も随分と変わったと言っていました。プロが居るか居ないかは大きな違いだと思いますね。
 パリのカフェでは、日本語がとても堪能な方が2人いらっしゃいました。一人は、若い方でしたが、『将棋世界』とか『週刊将棋』の棋譜を並べると同時に、訳しながら記事の解説をするのです。日本の書籍がそのまま理解できる環境になるわけですから、これはすごいですね。
松岡 やはり、一番の問題は、言葉でしょうね。最近、ハワイに行かれたそうですが、ハワイのような、日系の社会を持っているところでは、言葉の問題はないと思いますが。
佐藤 ホノルルには、「アロハ将棋祭り」がありまして、今年の4月に行って来ました。今年で、2回目です。島九段がアドバイザーをされていて、私はゲストではじめて行って来ました。
 4月1日と3日が大会でした。初日の「将棋祭り」の参加者は40人ぐらい。3日は「親子将棋大会」で30人くらい集まっていました。日本人と日系人の方々が中心なのですが、皆さん熱心でしたね。まだ、支部になってから日は浅いのですが、野田支部長さんはじめ、皆さんが大変熱心なことと、強い方が多いのでびっくりしました。「親子将棋大会」の方は、ほとんどが初心者でしたが、「将棋祭り」の出場者は、ほとんど、初段以上でした。永く駐在している人も多く、また、海外では珍しいのですが、普及指導員の資格を取られた方も何人かおられました。非常に環境が整っている印象を強くしています。
松岡 現地の人も巻き込んで発展していくといいですね。
佐藤 潜在的に日系人の方が多く、また、現地の方との交流も盛んなので、今後、大いに期待できます。
松岡 その他、海外で印象に残ったことはなんでしょうか。
佐藤 私がプロのなってから色々とお世話になっていて、現在は上海の支部長をされている西堀さんという方がいらっしゃいます。
松岡 西堀さんは、中国にお住まいなのですか。
佐藤 そうです。最初にお会いした時は香港の支部長をされていて、その後、台北、上海と転勤されてからも、日本人や現地の方を集め、支部を立ち上げて下さいました。ご自身も将棋が強くていらっしゃいますが、こういうしっかりと取りまとめをして下さる方が海外に沢山おられると、心強く思いますね。
松岡 将棋を世界に広めるという視点では、どのような点が問題となると思われますか。
佐藤 まずは言葉でしょうか。パリのカフェのような形が理想ですが、難しいでしょう。翻訳された棋書の数もまだ十分とは言えません。今回、家にあった英語とフランス語とエスペラント語で書かれた将棋の本を持って来ました。どれも大変な力作揃いです。しかし、中にはルールを覚えた次の内容としては、難しいものもありました。日本の本でも言えることですが、上達にはどのようなステップを踏めばよいかという研究が必要なのかもしれません。
松岡 エスペラント語の解説書ですか。初めて見ました。世界エスペラント協会将棋 専門代表の方が書かれているのですね。世界に広めようとする意欲が伝わってきます。意欲が空回りしないためにステップが大切ということですね。

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佐藤 最近、動画で入門書が作られていて、インターネットに配信され始めているそうですね。大きな力となりそうです。
松岡 HIDECHIさんですね。大変よくできています。ステップという意味では、一つの指標になるものかと思いますね。
佐藤 将棋連盟が海外普及でやるべきことは山積していますが、少しずつ前進している状態だとは思います。ただ、棋士の人数も限られますし、現地の方にほとんど助けられているのが現状です。
松岡 棋士としては、生活との兼ね合いが生じますしね。
佐藤 棋士の場合は、トーナメント・プロでもありレッスン・プロでもあります。私自身も海外普及に関しては、語学の壁があり、現地に行っての交流くらいしかできないのが残念です。
松岡 ISPSが関わる分野の一つですね。今年は、モンゴルに役員を送る予定になっています。
佐藤 そうですか。中国みたいに、一つの国にたくさんの愛好家がいるというのも素晴らしいですが、多くの国々に将棋の愛好家がいるというのも重要ですね。
松岡 将棋に類した物は、世界中、それぞれの国にありますから、広がる手がかりとなる可能性があります。
佐藤 日本の将棋は優れたゲームだと思っていいますから、浸透して行って欲しいですね。フランスで感じたことは、日本全体の文化的な力です。様々な文化的側面が浸透し、興味を喚起している。その中に将棋もある、といった感じです。
松岡 日本文化というのは、ある種、特殊ですね。文化として魅力を感じている人たちが、世界に広がってきているということですか。
佐藤 将棋もただ単なるゲーム性ということだけではなく、日本文化の一部として浸透していく必要を感じます。
松岡 日本文化の一環としての将棋ですね。
佐藤 愛好家が爆発的に増えるのではなく、趣味として、生きていく上での活力として将棋を親しむ人が一人でも増えてくれればと思います。将棋を支えてはいるのは、決して指す人だけではないと思います。観て楽しむ人もいらっしゃいます。昨年、パリに行ったときも、長い歴史のある日本文化の一つである将棋を、尊敬の念を持って観てくださる方々がいらっしゃいました。大変ありがたいことです。
松岡 ISPSとしての今後の方向性についてはいかがでしょうか。
佐藤 昨年の国際将棋トーナメントでは、ウクライナやベラルーシの選手が活躍していました。ISPSの成果でしょうか。
松岡 ええ、そうです。ロシアを中心に、早くから、スタッフを送っています。
佐藤 大きな成果ですね。基本的には、今まで通りでいいのではないかと思います。中々広めることが難しい地域への普及を図っていただきたいし、世界の情報を把握して頂けるのも、ありがたいことだと思っています。きっと、その国その国に合った広め方があるのではないでしょうか。良く国民性を把握しているのはISPSの強みでしょう。
 将棋ほど、深い透明性を持ったゲームは他にないと思っています。世界中の人々に素晴らしさを味わってもらいたいとの思いは強いですね。普及というのは、一つずつの積み重ねですから、長い間、活動を続けられているということは、どれほど素晴らしいことか。今後も、着実に進まれるよう期待しています。
松岡 どうも長い時間有難うございました。とても素晴らしい時間を持つことができました。今後の更なるご活躍をお祈りいたします。

インタビューを終えて

 大阪での対局を終えられ、帰宅途中に横浜に立ち寄って頂きました。ついつい話しが弾み、気が付くと2時間が過ぎていました。
 佐藤先生の持つ将棋の本質に対する鋭く深い卓見と、将棋を世界に普及する上での確かな目に圧倒されました。
 才能の開花に個人差があること。個性と共通性の成り立ち、人間の持つ場面把握の進化性。
 普及においては、個人の重要性。組織の重要性。国それぞれの普及方法の違い。日本文化全体を伝える一環としての将棋の存在。インターネットの発展性。観客の意味。人的交流の大事さ。言葉の価値。文化の伝播には、『多様な方法とステップ』があることを、余すところなく語ってくれました。
 ことに印象に残った言葉が2つ。『一つ一つの積み重ね』と『将棋の透明性』です。
 『積み重ね』は、二箇所で使われました。
 一つは、将棋に対してです。正に天才の名を欲しいままにしている佐藤先生。人に比べ、容易に難関を突破して来たのではないかと思っていたのですが、その裏には、血のにじむような『積み重ね』があることを示されました。同じ言葉を、今までのISPSの仕事の成果にも用いてくださったことに、深く感動しています。
 『将棋の透明性』。素人の私には、将棋の世界は泥沼のような、不透明なものとしての感覚しかありません。どこに雷魚やワニガメが潜んでいるかと、戦々恐々として指し進めていくのですが、佐藤先生の目からは、透明な水底を見るように将棋の世界が見えているのだと知りました。
 淡々とした口調で語られる佐藤先生の口から漏れる「深い透明性」という言葉は、例えば『透明な人類の巨大な足跡』のように、崇高なものに対してのみ「透明」と言う言葉を用いた宮沢賢治と、一脈通じるものがあることを感じ、尊敬の念を深くしています。
 インタビューの全体は、まるで隈なく配置された盤面を見るかのよう。佐藤先生の周到な準備と、将棋そのものや、普及に関する見識がまばゆいほど的確に配置されていることに驚くとともに、一層の親しみや尊敬を感じつつ、ゴージャスなブラッスリー・ティーズ・ミュゼを後にしました。

 編集の途中に、佐藤康光先生から素晴らしい知らせが届けられました。
『6月6日に無事生まれました。女の子です。結婚5年目でしたが、新たな感動がありました。』
 幸せそうな笑顔が目に浮かびます。

 

ISPSインフォメーション(47号、2009年7月26日発行)

*夏に企画していた中国の北京、上海からの学童訪日交流イベントの中止
 たいへん残念ながら、WHOが新型インフルエンザの警戒水準を「5」から「6」へ引き上げたのを受け、中国の教育当局が夏休みまでの学童の外国旅行を禁止する姿勢に転じたため、やむを得ず中止にせざるを得なくなりました。新型インフルエンザの流行は不可抗力とはいえ、関係各位にはご迷惑をかけた面もあり、その点、お詫びをいたします。

*HIDETCHI さんが会員になりました
 入門をはじめとして100本以上の英語による将棋ビデオをYouTube に発表している HIDETCHI さんが当会の会員になってくれました。HIDETCHI さんのビデオをどんどん外国の方に紹介して、多くの方に将棋を広げていきましょう。


*ポーランドの将棋普及家に100円駒を4個送付

 ポーランド語による将棋ホームページおよびフォーラム開設、HIDETCHI さんのビデオのポーランド字幕の作成など同地で精力的に将棋を広めてくれている Adrian さんに、100円駒を4個、郵便事情を確かめる意味も兼ねて寄贈しました。無事についたとのお礼のメッセージが届きました。関税もかからなかったようなので、更に追加で10個ほど100円駒を送付します。

*グリンベルゲンさんの第19回世界コンピュータ選手権のレポート
 オランダ出身で会員のライエル・グリンベルゲンさんが、第19回の世界コンピュータ選手権のレポートを英語で発表されました。自身の対戦についてだけでなく、コンピュータ将棋の世界では、floodgateと呼ばれるコンピュータ同士の手合いを自動的につける環境が昨年にできたことと、今年の1月にコンピュータ将棋ソフトのボナンザがソースコードを公開して、少しプログラミングの知識がある人なら誰でも強いコンピュータソフトを作れるようになったことのインパクトが将棋プログラムが強くなるのに相当あったことが窺われる内容になっています。

*「かけはし」メールマガジンを開始します
 このところ、海外の将棋のニュースが多くなってきました。また、HIDETCHI さんのビデオなど、インターネット上の有用な情報へのリンクを「かけはし」に従来印刷をしてきましたが、会員の皆様から「URLを全部正確にタイプしないといけないので、情報へたどりつきにくい」との声をいただいています。そこで、原則的に月刊で、メールマガジンを発行することにいたしました。メールマガジンなら、受け取ったメールのリンクをクリックするか、コピーペーストするだけで情報の載ったページを開くことができますので、大変便利です。
 メールマガジンを受け取る方法ですが、「まぐまぐ!」というサイトで読者登録をしてください。登録をすると、原則月に1回、メールマガジンが登録したメールアドレスに送られてきます。号外を必要に応じて随時発行していく予定です。
(登録の仕方)
(1) インターネットで「まぐまぐ!」の「かけはし」メールマガジン(将棋を世界に広める会)のサイトに行ってください。
アドレスはhttp://archive.mag2.com/0000293419/index.htmlです。(将棋を世界に広める会のトップページからもリンクしています)
(2) メールマガジンを受け取るメールアドレスを「登録」ボタンの左側の欄に入れて、「登録」ボタンを押してください。
(3) ご自分のメールに「まぐまぐ!」から「メールマガジン読者登録認証のお願い」というメールが届きます。そのメールが来てから5日以内に、そのメールにある認証用のURL(リンク)をクリックしてください。これで、登録が完了し、「読者登録完了のお知らせ」が届きます。あとはメールマガジンが届くのを待つだけです。お手数ですがよろしくお願いします。

* 会員の川北亮司さんが『SHOGI Kids』(将棋キッズ)を刊行しました
 童話作家として著名であり、本会会員でもある川北亮司さんが、日本で初めて将棋を題材とした童話を、この4月、そうえん社より刊行しました。小学校高学年から中学生が対象ですが、大人も十分に楽しめるものです。お子様に将棋を薦めたいとお考えの方、子供達に将棋への関心を高めたいとお思いの方、是非、本を手にしてみてください。シリーズもので、8月には第2巻が刊行される予定です。

* 会員の福原さんが brainking.com の日本語化を完成させました。
 将棋と5x5将棋ができる多言語ゲームサイトの brainking.com の日本語化を会員の福原さんが完成しました。もともとチェコ語をはじめとした多言語サイトで、海外の方が多く登録して様々なゲームを楽しんでいるところでしたが、これで、英語が得意でない日本人でも、海外の方と気軽に将棋と5x5将棋を同サイトで楽しむことができるようになりました。サイトのアドレスは http://brainking.jp/です。 ( 寺尾 学)

特別寄稿 将棋を広めるための環境について(46号、2009年2月28日発行)

1.将棋の普及 46hyoshi_2

 将棋の競技人口は、チェス、中国象棋シャンチーに次いで世界第三位です。以下、韓国・朝鮮のチャンギ、タイのマックルックと続き、最近はこれを世界五大 将棋などとも呼ばれるようになってきました。チェスは、世界中の様々な民族の間で知られ好まれています。しかし中国象棋は、世界中で愛好家がいるものの実 態は華僑であり、華僑以外の愛好家は1割に満たないといった状況です。将棋についても、現状では程度の差はあっても、同じようなことが言えるのではないで しょうか。(岡野伸氏)

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YouTube 上に現れた事実上の将棋学校(46号、2009年2月28日発行)

 2005年の9月に「かけはし」33号の「夢と計画」で眞田理事長が最初に構想を発表した、「外国人のための将棋学校」が、インターネット上の最大手の動 画共有サイト YouTube 上に事実上できてしまいました。YouTube というのは、放送免許を取得した事業者でない普通の個人であっても、自分が撮影して編集したビデオを無料で世界中の人に見てもらえるようにすることができるサイト、いいかえれば、個人でインターネット放送局を開局できてしまうすぐれもののことです。(寺尾学

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国際将棋フェスティバルの報告(46号、2009年2月28日発行)

 2008年の11月に国際将棋フェスティバルが山形県の天童で行われた。このイベントは、1999年から3年ごとに日本将棋連盟の主催で行われていた国際将棋フォーラムを発展させ、NHK「将棋の日」のイベントと合体させたものである。(寺尾学

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第2回 京都市国際交流会報告(46号、2009年2月28日発行)

 11月3日文化の日に昨年に引き続き京都市国際交流会館で2008オープンデーが催され、将棋コーナーは立派な庭付きの和風別館(17畳)を使用させてもらえることになりました。(大蔵康浩

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そのほか - 世界の将棋情報アラカルト(46号、2009年2月28日発行)

*棋譜診断ができるフリーウェアが登場

BCMShogi という、棋譜診断ができるフリーソフトが登場した。このソフトは、将棋倶楽部24や PlayOK などの対局サイトで指した自分の棋譜をダウンロードして、どこで形勢に差がついたか、などを後から解析できるソフトウェア。

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46号編集後記(46号、2009年2月28日発行)

 今回は、特集として、世界の将棋の研究者として著名であり、本会の会員でもあります、大阪商業大学アミューズメント産業研究所客員研究員 岡野伸氏にお願いし、寄稿して頂きました。著書は、「世界の将棋・古代から現代まで」「世界の主な将棋」「東洋の将棋」など多数に上ります。(松岡信行

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ISPS インフォメーション(45号、2008年11月22日発行)

* 日本将棋連盟の青野理事に、国際将棋フェスティバルで外国人記者の取材を提言

 5月8日に、眞田理事長、宇都宮、寺尾両理事が天童の国際将棋フェスティバルの責任者の日本将棋連盟の青野理事と会合し、日本滞在の外国人記者が天童での国際イベントを取材し、紙面やオンラインで各国語で国際将棋フェステバルの記事が載るように図るべきとの提言をおこなった。その後小針理事の手配により、中国の人民中国と光明日報の在京記者計2名の天童取材をアレンジした。ISPS は、記者1名分の天童往復交通費を負担する。

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海外の将棋情報アラカルト(45号、2008年11月22日発行)

* Shotest の XBox360 用が発売

 9月上旬に、マイクロソフトのゲーム機 Xbox360 用に Shotest Shogi という将棋ソフトが発売された。7ヶ国語(米仏独伊西中韓)対応。ルールや、定跡、手筋などのチュートリアルも用意されているので、将棋が初めての人でも楽しめる。漢字の駒と西洋風の駒を選択できる。

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特別企画 羽生名人独占インタビュー「新たな発火点を目指して」(45号、2008年11月22日発行)

 本年の名人戦に勝利し、第十九世永世名人となられました羽生善治名人に、将棋を世界に広める意義や方法などについて、お尋ねしました。[独占インタビュー]と題して、報告します。(松岡信行
 尚、インタビューは、本年9月19日に行なわれました。

松岡 先ずは、第19世永世名人ご就位、おめでとうございます。就位式に参列させて頂きましたが、普段に比べ、随分と緊張されていたようにお見受けしました。

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夢と計画 - インターネットでできることはインターネットへ(44号、2008年7月23日発行)

 今、すでにインターネットの時代です。ISPSで流す情報もなるべく多くをインターネットを利用して行こうと思っています。どこでどんな大会があって誰が勝った、などという海外将棋情報などはインターネットが得意とするところです。何といってもニュース性がありスピードがあります。(眞田尚裕

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『かけはし』新たな出発に向けて(44号、2008年7月23日発行)

 永く『かけはし』の編集に携わって来られた寺尾理事に代わり、今回から編集を担当します。今年の4月よりISPSの理事という大役をおおせつかると同時に、機関誌『かけはし』の編集に関わることになりました。改めて編集・製作という目で『かけはし』を見ますと、内容・構成に歴史の重みを感じ、体が引き締まるのを禁じ得ません。第44号。いかにも素人が作ったものと思われましょうが、精一杯に取り組みました。ご寛恕ください。(松岡信行

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ISPSインフォメーション(44号、2008年7月23日発行)

✻第8回通常総会
 第8回通常総会が3月22日に東京・千駄ヶ谷の社会教育館で開催された。第一号議案から第三号議案が可決された。今年度から、新理事として、小針俊郎氏、松岡信行氏が加わった。

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アニメ「しおんの王」がもたらした効果(43号,2008年2月16日発行)

海外の将棋情報ア・ラ・カルト
 かとりまさる原作、安藤慈朗作画の将棋マンガ『しおんの王』がアニメ化され、昨年の秋から今年の春にかけてフジテレビ系列で毎週放映中である。同作品は、少女女流棋士が主人公で、ミステリー仕立ての作品である。驚くべきことに、日本でアニメ作品が放送されると、どこからともなく各国語で字幕をつける者が現れ、ハングル、中国語字幕はテレビ放映から24時間以内、英語字幕は1週間以内、その他の主要な言語でも2週間から1ヶ月以内に字幕が付いて、インターネット上で見ることができるような現象が今起っている。それが21世紀という時代である。前世紀とは隔世の感がある。(寺尾学

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ISPSインフォーメーション(43号,2008年2月16日発行)

*モンゴルの子どもの遠隔指導を開始
  年が明けてから、モンゴル将棋協会のバートルさんが選抜した小中学生を対象にした遠隔指導を開始した。やり方は、モンゴルではまだ各家庭にインターネットが普及をしていないので、ウランバートルのネットカフェに子どもが出かけ、そこで将棋倶楽部24に接続して任意の相手と将棋を指し、自動的に残った棋譜を後で再現しながら、いいところ、悪いところを指摘して、棋力の向上を図ろうというもの。コメントの指摘は英語でメールをし、バートルさんがそれをモンゴル語にして子どもに指導するという形を取っている。

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ISPSインフォメーション(42号、2007年12月22日発行)

*日本将棋連盟へレポート提出
 11月7日、「2008年第1回世界マインドスポーツ大会開催の将棋界へのインパクト分析と取るべき対応策について」と題したレポートを日本将棋連盟に提出した。これは、来年の10月に五輪の後の北京で、国際オリンピック委員会公認のもと第1回世界マインドスポーツ大会が開催されるとの中国紙の報道があったの受け、寺尾理事が中心となってまとめた分析と対応策を10月の理事会で討議しレポートとして提出することを決定したもの。同大会は、チェス・囲碁・ブリッジ・チェッカーにシャンチーが加わった5種目の大会だが、オリンピックイヤーに毎回大会が行われて今後参加種目を増やしていくことが予想される。これに参加をしていかないと、国際的な場で将棋が認知されなくなるおそれがあり、海外普及はもとより、国内での将棋普及にも影響が出てくる可能性があるので、1、世界各国の将棋の競技団体を統括ないし代表する将棋世界協会(仮称)の設立に直ちに取り掛かっていただきたいこと、2、第1回世界マインドスポーツ大会に将棋が小種目として加えられるよう直ちに活動の開始をお願いしたいこと、の2点を骨子としている。

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京都市国際交流会館でトーナメント(42号、2007年12月22日発行)

レッスンも併設、外国人4人が参加

 11月3日京都疎水で有名な南禅寺南側にある京都市国際交流会館で「国際交流会館オープンデイ2007」と銘打って留学生中心の模擬店、踊り等多彩な行事が催されました。(大蔵康浩

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「しおんの王」効果、FacebookというSNS(42号、2007年12月22日発行)

海外の将棋情報ア・ラ・カルト

 *字幕でアニメ
 10月13日より、土曜の深夜枠のフジテレビ系列で、「しおんの王」というアニメが始まった。もとのマンガの作画は安藤氏、原作はかとりまさる氏だが、実はかとりまさるというのは元女流棋士の林葉直子氏のペンネームである。同作品は、少女女流棋士を主人公としたミステリー仕立てになっている。

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ISPSインフォーメーション

*文化交流使本間六段に協力
8月末より、日本将棋連盟の本間六段が、文化庁の文化交流使として9ヶ月間、フランスを中心に滞在して将棋の普及を行う。将棋を世界に広める会では、今年の2月にお世話になった在フランス日本国大使館の水谷さん、日仏通訳でお世話になったゴルジュさん、リコーにお勤めで現在フランクフルト赴任中のアマチュア強豪、菊田裕司さんなどの連絡先を本間六段に伝えるなどの協力を行った。
*サンクトペテルブルグよりさらに盤駒の追加注文
 サンクトペテルブルグのダニール・クリンさんよりさらに盤駒の注文。普及用のビニール盤と駒20セットと、マグネット盤10セットを船便で送った。
*日本将棋連盟へ「将棋世界」誌の送り先変更の連絡・依頼
 ウクライナのキエフのチシェンコさんが亡くなった後、あて先不明で日本将棋連盟から送られていた「将棋世界」が日本に返ってきていた。そこで、送り先をリフネの少年宮で将棋を教えているビクトル・シェブチュクさん宛てに送ってもらうよう連絡をした。また、ロシアのサンクト・ペテルブルグのイゴール・アレクサンドロフさんがモスクワ転勤との情報をつかみ、それまで彼に送られていた同誌の送り先を、ユーリ・スピーリョフさん宛てにすることを依頼。
*会員の藤本さんより寄付の盤駒はコロンビアへ
 8月の理事会で、寄付いただいた盤駒はコロンビアへ送ることが決まりました。コロンビアでは、バランキージャにカルロス・ホフマンさん、カリにオスカル・ファルドさんという将棋を広めるのに熱心な方がいて、紙製の盤駒を作ってがんばっています。
*北京の李民生先生と日本将棋連盟理事との会合をアレンジ
 8月17日に、アジア国際学生将棋交流企画(AISEP)で来日した李民生先生と日本将棋連盟の普及担当の桜井理事との会合をアレンジした。中国を何度も訪れている所司七段も同席。中国本土で日本将棋連盟の支部があるのは今までは上海だけだったが、6万人の普及実績を考慮などして北京にも支部を置けることが席上確認された。
*京都の11月3日の文化行事で将棋大会
 京都国際会館より、11月3日の文化行事で将棋大会を開いてくれとの依頼あり。池谷理事が対応予定。青野九段に以前にご提供いただいた日英対訳の棋書を賞品として提供する。
*11月11日に鎌倉国際フェスティバルへ出展
 例年通り、鎌倉の大仏前のフェスティバルに将棋のブースを出展する。当日、訪れた外国人の方のために英語で将棋の駒の動かし方から説明できる方のボランティアを募集します。詳細は事務局までご連絡ください。

海外の将棋情報ア・ラ・カルト(41号、2007年9月22日発行)

*チェスのインターナショナルマスターが将棋のスウェーデンチャンピオンに
 チェスのインターナショナルマスターの Emil Harmansson さんが、将棋のスウェーデンチャンピオンになった。スウェーデンの将棋のチャンピオンシップのシステムは、4月のスウェーデン選手権の優勝者が、その他の国内大会の優秀者二人との3番勝負を勝ち抜いた挑戦者と「プレーオフ」3番勝負を行うことによって決する。(寺尾学

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アジア国際学生将棋交流企画を後援(41号、2007年9月22日発行)

北京・韓国との連絡で力添えを果たす
 8月17日から21日までの5日間、日本、韓国、中国、香港、シンガポールの学生が東京に合宿してそれぞれの文化圏に存在する将棋(シャンチー・チャンギなど)についてのディスカッションを行ったり、日本の将棋に関するフィールドワークを行ったりして得られた成果を、最終日に公に発表するという将棋界ではかつてなかった活動。元々は、当会が国際交流基金の助成金を得て北京の少年少女を日本に招待しようという企画であったが、紆余曲折あり、当会の会員でもある山内一馬さんが企画を大幅に練り直し、多くの企業からの寄付を集めるなどして実現にこぎつけたものである。(本誌編集部

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海外の将棋情報ア・ラ・カルト(40号、2007年6月16日発行)

増えているホームページ・ブログでの情報発信

*ポーランド語の将棋のホームページが開設
 今年の2月に、ポーランドのadrianwooさんが、ポーランド語と英語で将棋に関するホームページを開設した。フランスのようにネット上にポーランド語で情報をやりとりをする将棋のフォーラムも設置している。ポーランドはまだ、他のヨーロッパのようなかっちりとした将棋組織はない。だが、ポーランドのオンラインゲームサイトの Kurnik.org が2005年の11月に将棋を提供し始めてから1年余り経つ内にポーランド人でも将棋を覚える人が現れ始め、ホームページができたのは喜ばしい。adrianwoo さんは、Kurnik で既に400局近い対局をこなしている。( URLはhttp://www.shogi.pl/)(寺尾学

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ISPSインフォーメーション(40号、2007年6月16日発行)

*第11回通常総会開催
3月24日に千駄ヶ谷の社会教育館で、第7回の通常総会を行った。その日の時点で総会員数は261人。そのうち議決権のある正会員は230人。出席は委任状出席90人を含め104人であった。第一号議案の2006年度事業報告、第二号議案の2007年度事業報告、第三号議案の2007年度役員名簿が可決された。

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ISPSインフォメーション(38号、2006年12月16日発行)

*スウェーデンのダネルド氏が来日
 ヨーロッパ将棋連盟とスウェーデン将棋協会トップのマーチン・ダネルド氏が来日しており、10月1日の理事会でヨーロッパやスウェーデンの現況、今後の展開などについて意見交換をした。氏からは、「毎年のトーナメントに参加する人数がほぼ横ばいで増えていない」。理由を聞くとこれは、新規に将棋を始める人はいるのだが、トーナメントで全敗するなど勝てなかった人が次の年には参加してくれなくなるため差し引き横ばいになってしまうという。

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海外の将棋情報ア・ラ・カルト(38号、2006年12月16日発行)

漫画・アニメで世界に広がる shogi

 集英社の「少年ジャンプ」に岸本斉史氏が連載している「NARUTO」は、アニメ放映、映画化もされているヒット作品。これは日本だけでなく、各国語にも訳されており、世界中にファンが居る。インターネット上の百科事典の Wikipedia で NARUTO の項目が30ヶ国語以上で書かれていることでそれは裏付けられる。(寺尾 学

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横浜国際フェスタに参加して(34号,12月17日発行)

ヨルダンの男性に手ほどき

 10月29日、30日に、横浜みなとみらい地区パシフィコ横浜(展示ホールA)にて「横浜国際フェスタ」が開催され、将棋を世界に広める会も参加した。展示ホールは、約10のゾーンに分かれ、世界を触れる、世界と遊ぶ「アドベンチャー」ゾーンにISPSのブースを設け、将棋を指してみたいという大人と将棋を指したり、将棋が好きな子供に将棋を指導したり、外国人に将棋を紹介した。(阪上 彰

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京都で外国人向け将棋教室を開く(30号,2004.12.18発行)

 「将棋教室ををやってみませんか。」と女流書家の河原林春陽先生に声を掛けて頂いたのがきっかけでした。先生が京都市の国際交流会館で外国人のための水墨画教室を開いておられ、通訳もどきで顔を出していた今年2月頃のことです。京都とウクライナの首都のキエフとは姉妹都市で、2年前に京都市から文化交流使節団がキエフを訪問しました。そのおりに河原林先生の書に触れてすっかり書道のとりこになったのが、私どもの将棋の友人のウイクトル・チセンコ氏。昨年ウクライナに出掛けた時に「自分の書を先生に見てもらって欲しい」と言われて預かって来て、先生と知り合うことが出来ました。京都に住んでいる者同士がウクライナ人を通じて知り合ったのです。(池谷 孰

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2周年を迎えたISC - International Shogi Club(30号,2004.12.18発行)

 私がネット上に将棋倶楽部24のサークルとして、 ISC International Shogi Clubを立ち上げて2周年になりました。前回の国際将棋フォーラムに参加させていただいたのがきっかけで、あのような素晴らしい交流を是非日常レベルでも実現させたい、という思いに多くの皆さんが共感していただいて生まれた倶楽部です。(庭田禎久(日本将棋連盟 普及指導員 / 将棋を世界に広める会 会員)

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将棋Free Style Cup 2004(29号、2004.9.18)

 将棋フリースタイルカップ2004というトーナメントが、インターネットの将棋倶楽部24を舞台にして、7月17日から8月27日にかけて行われた。このトーナメントは、元プロ棋士で静岡大学教授の飯田弘之さんと、ドイツのフリードリッヒ・シラー大学教授のインゴ・アルトホーファーさんがスポンサーとなり開催したもの。人間とコンピューターのチーム同士で将棋の対抗戦を行うユニークな形式。(寺尾学

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10周年記念事業アイディア募集(28号、2004.6.26)

 来年(2005年)は「将棋を世界に広める会」が生まれてから10周年、NPO法人になってから5周年になります。これまでの間、大勢の方々のご支援により会を継続してこられましたことを深く感謝しております。(眞田尚裕)

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海外普及 今後の期待と課題(28号、2004.6.26)

 人に自慢できるような活動はしていないが、一応私も昭和五十年代から海外へ出かけ、海外普及の実態を少しずつ見てきた。そこで私が感じた海外普及の期待と、問題点を書き出してみたいと思う。(九段 青野照市)

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一口情報「光速の終盤術」の英訳開始

 谷川浩司著「光速の終盤術」の翻訳が将棋好きでプロの日英翻訳家のイギリス人 Richard Sams さんによって開始され、当会会員のReijer Grimbergenさん(佐賀大助教授(当時、現山形大学助教授)のホームページで、第一章から三章までが既に公開されている。(かけはし編集部

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「将棋の国際普及の根幹」をどうする(24号,2003.6.30)

 現在日本将棋連盟をはじめ非常に大勢のアマチュア将棋ファンが将棋の海外普及に情熱を注いで、外国人に将棋を教えています。ところが教える人が10人いれば教え方も10色あるのが現状です。一口に外国と言っても何百という国が現存するのですから相手が解かり易いように教えようとすればそれぞれに違ったやり方になるのは当然かも知れません。(眞田尚裕

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Internet Shogi Club(ISC):将棋倶楽部24ネット国際交流サークル(24号、2003.6.30)

 みなさん、こんにちわ。                   
 私は将棋を世界に広める会の会員ですが、昨年ロシアの人たち 数人とインターネット将棋道場 (将棋倶楽部24)で対局する機会があり、対局時にチャット機能を使って、日本語、英語まじりの会話を楽しみました。すると、観戦していたロシアの友人のまた友人がどんどん寄ってきて会話が盛り上がるんですよね。こんな経験を将棋倶楽部24でされているかたは他にも結構いっらしゃるのではないかと思います。昨年10月の国際将棋フォーラムをきっかけに、将棋倶楽部24で、外国の方と指してみたい、会話を楽しんで みたいという方を募集してみたところ、かなりの方からの反響が寄せられ、現在は24上のサークルとして活動するまでになりましたので、今日は主な活動内容について皆さんにご報告させていただきたいと思います。(庭田禎久

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インターネットのリアルタイム対局が海外の人との対局の主役に(24号、2003.6.30)

 従来、海外の人との対局は、海外に赴任している方は例外として、郵便将棋、電子メール将棋が主でした。しかし、インターネットの接続のブロードバンド化が進み、高速でかつ月額固定料金で使えるようになるにつれて、リアルタイムの対局サイトが海外の人との対局する方法として比重を増しています。(寺尾学)

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第2回国際フォーラム点描(22号、2002.12.21)

 10月18、19日の両日、東京都江東区のホテル・イースト21で第2回国際将棋フォーラムが開催された。前日の17日には前夜祭として国際交流パーティーが東京全日空ホテルで催された。国際将棋フォーラムの開催は、1999年6月の第1回以来3年振りで、今回のフォーラムのキャッチフレーズは、『将棋が結ぶ世界の「礼」「学」「技」「遊」』である。(山田彰)

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植山、野月プロが出席(21号、2002.9.14)

推進の会とは 

 8月17日(土)の定例理事会に、プロ棋士お二人が参加した。
 将棋普及推進の会の発起人、植山六段と野月五段である。同会はプロ棋士有志が将棋普及のために立ち上がったもので、会員は女流、引退棋士も含めて約60人いるという。(湯川博士)

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かまくら国際交流フェスティバル(18号、2001.12.20)

 秋晴れの11月11日に、鎌倉の高徳院(大仏様)の境内で「かまくら国際交流フェスティバル2001」が開催され、将棋を世界に広める会も参加した。このフェスティバルは、鎌倉市が主催するもので、国際協力や国際交流に関わる市民団体が集まって日ごろの活動などを大仏様に参詣に来る観光客や鎌倉市民にアピールするという趣旨の催しである。(山田彰

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将棋指導者海外派遣制度創設の夢(16号、2001.7.18)

 こんなことができるといいなあ、こんなものがあるといいのになあ、などと思うのが「夢」です。現実にはまだ何の形もありません。夢に描いたことを実現させる段取りの第一歩が計画です。
 将棋を世界に広める会(ISPS)のモットーは「夢はできるだけ大きく、やることは確実に一歩ずつ」です。(眞田尚裕)

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ISPSの夢と計画(14号、2000.12.15)

 この「かけはし」のなかに我々の夢と計画を語るページを設けました。当分の間、わたしが担当しますが、皆様の夢やご意見・ご要望などをお寄せいただければ幸いです。(眞田尚裕)

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第四回国際将棋交流会活況を呈す(14号、2000.12.25)

 10月22日の日曜日、千駄ヶ谷の社会教育館に於いて、在日外国人を招いての国際将棋交流会が開かれた。参加者は外国人 11名、「将棋を世界に広める会」の一般会員16名ほか理事会員 10人、それに北島五段、中井女流名人を迎えての総勢 40名弱にのぼった。
 受付を手伝って頂いたのは、新婚ほやほやの「かけはし」前編集長山田さんの奥様。また、スナック「京」と言えば新宿西口から10分、棋士の溜まり場の一つで鈴木大介 六段がこの店の方とゴールインしたという有名なエピソードを持つお店だが、そこのママである加藤仁羽子さんが一般会員として対局され、男性の多い会場に花を添えていただいたのはたいへんうれしかった。(鈴木良尚)

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国際普及の受け皿になろう

 会報「かけはし」のなかに我々の夢と計画を語るページを設けることにしました。当分の間、私が担当しますが、皆様のご意見ご希望などをお寄せ頂ければ幸いです。
 将棋を世界に広める会の当初からのモットーは「夢はできるだけ大きく、やることは確実に一歩一歩ずつ」です。(眞田尚裕)

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国際将棋懇親会(増刊号,1996.12.10)

国際将棋フォーラムお別れパーテイー
山田彰
 梅雨の合間の全日空ホテルのセンチュリールームでは、日本語・英語・中国語・スペイン語・フランス語など様々な言葉の会話が交わされていたが、みんなの話題のテーマは「将棋」であった。
 既に御承知の通り、6月19、20日の両日東京国際フォーラムにおいて、日本将棋連盟・国際将棋フォーラム実行委員会の主催で、第1回国際将棋フォーラムが開催された。その目玉行事の一つとして、世界27カ国から32名の選手が参加して国際将棋トーナメントが行われた。
 

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世界棋類大比較(10号,1999.6.2)

 会員の皆様は、日本の将棋の魅力、他の国々の将棋・チェス類との違いについて雄弁に語ることができるでしょうか。将棋は王と金以外のすべての駒が成ることができるし、成らないこともできる、また、将棋には取った駒を再使用できるルールがあってそのことが将棋を終盤になっても複雑でおもしろいゲームにさせている、などがすぐに思い付きますが、そこからすすんでさらに日本の将棋の魅力を外国の方に伝えようとすると、つまってしまうのではないでしょうか。子供のころに自然に習い覚えて、自分にとっては将棋はおもしろいゲームということが当たり前すぎるようになってしまっているので、私などはなかなか将棋の魅力を外国の方に雄弁に伝えることができません。(Larry Kaufuman/寺尾学)

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国際化する詰将棋パラダイス(8号,1998.8.1)

 まいど。安田です。
 この場を借りて『月刊 詰将棋パラダイス』(略称・詰パラ)の宣伝をさせていただきます。(安田力)

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私の日本旅行記(7号,1998.5.1)

 去年、私は読売新聞と日本将棋連盟によって第10期アマチュア竜王戦のヨーロッパ代表に選ばれました。これはStephen Lamb、David Murphy、Reijer Grimbergen、Arend Van Oostenに次ぐ5人目のヨーロッパ人となります。私は日本に2週間滞在することになり、これによって多くの対局と観光の機会を得ることができました。(Eric Cheymol)

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ISPS2年間の歩み-将棋を世界に広める会の現状と今後(6号,1997.10.5)

 将棋を世界に広める会(ISPS)が発足したのは1995年5月です。日本の将棋を世界中に普及させたいと考えている将棋が大好きな人達9人が集まりました。それ以前は私一人でそんな会ができたらいいのにと考え、趣意書をこしらえてみたりしていただけでした。(代表 眞田尚裕)

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驚きの国際将棋交流会(5号,1997.5.19)

 2月2日、第一回国際将棋交流大会が将棋会館2Fで行われました。そこに着いてみるまでは、せいぜい20〜30くらいしか集まらないだろうし、参加する外人は私の知人だけだろうと思っていましたが、とんでもない間違いでした。(Reijer Grimbergen ライエル・グリムベルゲン)

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"将棋への招待"(全文エスペラント)の刊行に寄せて(4号,1997.3.3)

 かけはしを毎号楽しく読ませて頂いている。鈴木良尚さんのお誘いもあり、6月から会員になった。将棋の海外普及、女性普及には前々から関心があったので、二つ返事で入会した次第である。
 本年還暦を迎えたので、何か記念になる企画をと考え、この程全文エスペラント語による将棋入門書"将棋への招待"(Invito al Japana Sako)70ページを自費出版した。これについては'96年9月11日付の読売新聞においても取り上げて頂いたが、以下簡単に紹介したい。(上田友彦

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第37期王位戦インターネット速報(4号,1997.3.3)

◆話の始まり
 96年7月30日、リコー将棋部の運営する『将棋のページ』に、西日本新聞社の方から、第37期王位戦第4局(羽生王位 × 深浦5段)をインターネットで速報したいので、リコー将棋部の協力を得たい旨の電子メールが投函された。話の内容は、現在、リコー将棋部で提供している『棋譜鑑賞のページ』の表現形式をそのまま利用し、速報を実現したいというものだ。
 『将棋のページ』では、スクリプトという簡単なプログラムを利用して棋譜からホームページを自動的に変換できるようにしてある。この要望の内容であれば、当方の負荷は大したことはない。またインターネット上で、タイトル戦七番勝負を観戦できるというのは画期的なことなので、喜んで協力する旨を電子メールで返信した。(小川博義@リコー将棋のページ編集人

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Translating Shogi-3(3号、1996.11.1)

相撲と将棋
 私は将棋以外にも日本の伝統スポーツである相撲に興味があります。茨城県在住なので当然
武双山に注目していますが、皆さんがこの記事を読む頃には魁皇が大関に昇進して、二子山勢
の独走を打破してくれると期待しています。(Reijer Grimbergen ライエル グリンベルゲン

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遊びとしての将棋(2号,1996.7.7)

将棋の面白さ 私にとって「将棋」という文字は、子供の時から日本の「しょうぎ」と韓国の「チャンギ」の両方を表す漢字でした。((社)韓国将棋(チャンギ)協会 東京支部長 宋 正彬 webmaster 註:役職は現在のもの、また、(社)は日本のものではなく韓国内の社団法人) ----- EXTENDED BODY: どちらがより好きかというよりも、両者の違いを理解・発見することで、その面白みが平行 したり、交わったりする魅力があります。しょうぎとチャンギは、ルールは違いますが、共通 する面もあります。自作の2つの図を御覧ください。 Sou-j.GIF kakehashi-8years-ago.jpg (しょうぎの図:▲4一飛成△同銀▲6二金まで。チャンギの図:81漢車51打士将 41楚将51打車 1漢車31打士将 まで)  これらから私が感じるのは両者の詰め上りまでの手筋の類似性と相違性の不思議な魅力、「似ているようで違うようで、しかし、両方ともなんとまー面白いことぞ。」ということなのです。そしてそれは、例えばつりやサッカーの面白みを追求していった人々の言う面白さと、同じ意味なわけです。逆に、受け入れを拒絶している人に「ねー、面白いからしょうぎやろうよー、とってもすばらしい遊びなんだよー」と迫っても、普及どころか、その人を尊重していない失礼な押し付け、迷惑にしかなりません。 普及の心 チェス、中国象棋、タイのマックルック、ミャンマーのシベイン、インドのシャトランジなどなど、今日も誰かが駒を動かして楽しんでいるだろう、その中には私の知らない面白いこともたくさんあるだろう、しかし私も今チャンギとしょうぎに熱中しているし、私のたくさんの友もそれぞれの現実をがんばって生きている、このことをいつも自覚し大切な心の支えとする。これが私の思うところの普及の心です。これさえ忘れねば、小さなトラブルはすぐに解消します。  いくら熱心に「しようぎもチャンギ同様、あるいはそれ以上に面白いかもしれませんよー。なんつったって敵の駒取ったらまた使えるんですぜー、やりましょ、やりましょ。」と誘っても、「ウーム、とりあえずサッカー見てからな。」なんて言われたら仕方がありません。これはお誘いするタイミングの悪さだけのことなので、その日のテレビ番組をチェックしていれば避けられたし、時間をずらせば何の問題もないことでした。そして、一緒にサッカーの中継に夢中になって過ごすのだってやはり面白いことなのです。 素直な気持ちで  要するに、相手を理解する努力をした上で、何かの遊びの面白みを追求している人同士なら、興味を持って理解しあえるし、逆に教わることもたくさんあると信じることが、出会いから友へのステップになって行くと私は思います。  互いの歩調が合わないことが、ややもすると誤解やすれ違いを生みがちですが、ここら辺は異国の人同士によくあるナイーブなしんどい部分で、多少は仕方のないところであります。そしてそれが単なる習慣の相違から始まって、相互の国の人々の背景や関係という大きな捉え方へと拡大することもよくあることです。  しかし「遊ぶ時には楽しさを一緒に追求することに集中して、遊ぶのだー、じゃないと互いの人生の時間とこの出会いがもったいないぞー」と素直に考えて、互いが必要以上に意識せずに出会えた時に、日本でのチャンギも、韓国でのしょうぎも、新しい友を作る道具となると確信します。振り返ってみれば、多くの私の良き「将棋」の友は、すべて最初はこのような出会いでしたし、一人残らず忘れられない人々です。  最後に、しょうぎの海外普及を熱心になさっている方々のお話を『かけはし』で知ること はとても良い勉強となりますことを感謝し、これからもいろいろなアドバイスなど頂きたく存じます。そして時には、チャンギもやりましょう、ねー、ねー。 (社)韓国将棋(チャンギ)協会 東京支部 〒166-0004 東京都 杉並区 阿佐谷南 3-38-30 ℡&Fax 03-3220-5450

Translating Shogi-2(2号、1996.7.7)

意見はさまざま
 私が日本に来てから今日までの半年ちょっとの間に、英語で棋譜をどのように表すべきか、何人もの人と多くの議論を(時には過熱気味に)繰り返してきました。外国の将棋ファンに棋譜や将棋の本を簡単に読んでもらえるようにするためには漢字を使わない表記法が必要だという点は一致してますが、具体的にどのように書くべきかということになると人によって意見がさまざまです。ここではこのような論争には踏み込みません。私の立場は一貫して「現実第一主義」です。重要なことは、棋譜がどうあるべきか、ではなくてどうすれば多くの人に理解してもらえるか、です。(ライエル グリンベルゲン Reijer Grimbergen)

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Translating Shogi-1(1号、1996.4.1)

翻訳の難しさ  本格的に外国語を習ってみると、翻訳という作業の難しさというものが誰にでも理解できるでしょう。二つの言語それぞれの単語と文法を知ることは作業のほんの一歩にすぎません。何世紀にも渡る文化がそれぞれの言葉の中に独特の言い回しを数多く生んでいますので、ある言語に特徴的な単語は他の言語では全く意味を持たないということがよく起きるのです。例えば、エスキモーの言葉では雪を意味する単語が20以上もあります。これをアフリカの言葉に訳すとき、一体どうすれば訳し分けられるかを考えてみてください。(Reijer Grimbergen, 山田禎一訳)

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将棋を世界に広める夢(創刊号,1996.4.1)

一貫して将棋部に
 4歳のころに将棋を覚えて、中学、高校、大学と将棋部に入って将棋を指し続けてきた。
 外務省に入って、スペイン語を勉強することになり、1982年の夏からスペインのサラマンカという古い大学町に2年間語学研修のために留学した。今では多くの日本人が留学や短期の語学研修のためにサラマンカを訪れるが、当時はまだまだ日本人の数は少ない。町行く子供達は日本人と中国人の区別がつかず、「チーノ、チーノ(中国人)」と呼びかけられる。日本から毎月2冊送られてくる将棋雑誌だけが将棋との接点であった。(外務省経済協力局 山田彰

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「かけはし」創刊に当たって(創刊号, 1996.4.1)

 1995年2月、「週刊将棋」に記事が出ました。一人で日本の将棋を世界中に広める事を夢みている者がいる、というかなり大きなスペースの記事でした。その反響は予想以上でした。「同じ思いを持っているので一緒にやりたい」「遠くにいるので参加できないが、大変良いことなので頑張ってほしい」等々。(将棋を世界に広める会 代表眞田尚弘

 1995年5月には経験識見共に優れた8人のメンバーが集まって下さって第1回会合が開かれました。当初は日本の将棋がどれぐらい世界に普及しているかの調査などから始めました。毎月仲間は着実に増え、このたび会報を発行して、広く一般に会の存在と活動とをお知らせする事となりました。今後の会の発展にご期待下さい。
 世界にはチェスを筆頭に中国象棋その他将棋によく似たゲームが沢山あります。祖先は一つだったのだろうと言われています。その中で日本の将棋だけが取った相手の駒を自分の駒として使うというルールを持っています。この為にゲームとしても複雑さと面白さが加わったのです。この日本独特の将棋を世界中の人たちに覚えてもらって楽しんでもらおうというのが「将棋を世界に広める会」の目的です。言葉は通じなくても、将棋ができれば心は通じます。
 将棋が世界中に普及し、それによって世界中の人と心が通じ合う日を夢みています。

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